日本刀は古くからわが国が誇る鉄の文化財です。
9月の鑑定研修会の報告
2015年10月06日 更新
9月13日(日)の定期鑑定研修会は、本部より日野原氏を講師としてお招きし、福岡市の中央市民センターにて、13時より開催しました。
当日は久しぶりの好天で、近隣支部の筑後支部より4名、八幡支部2名、遠方の佐賀支部、長崎支部より、それぞれ2名、博多支部員を加えて30名以上の盛会でした。
日野原氏より持参いただいた鑑定刀は下記の5振りでした。
1号 太刀 在銘 真景
腰反り深く、身幅の元先の差大きく、大板目肌が目立つ。 直刃主調の小丁子刃、
焼き落としになる。
2号 刀 大すり上げ金象嵌銘 盛景
身幅広く元先の差少ない、地肌、肌立ちザングリ。肩落ち気味の小互の目連なる。
3号 短刀 在銘 長谷部国重 表 素剣 裏 護摩箸
身幅広く、寸延びの短刀。重ね薄く、刃縁、鎬より柾肌。大のたれ刃、帽子尖り
気味、返り深い。
4号 刀 在銘 肥前一文字出羽守行廣
地鉄詰み、刃文互の目、丁子刃、砂流し、玉を焼く。帽子小丸。
5号 刀 在銘 長幸於摂津国作之
地鉄詰み、丁子刃、焼き頭匂締り。帽子尖る。
1号の真景は、重要美術品に認定された名品で、かかる刀剣を手にとって鑑定、鑑賞できることは、 そうそうはなく、持参された講師に深く感謝します。
又、参加していただいた他支部の皆様に感謝、御礼申し上げます。
(武富記)